エリンギ アンドニューヨーク

小さな子どもに英語を教えている。

人間にとってまず重要な表現は、否定や攻撃なのだなあ、としみじみ思う。

YesよりもNoを先に活用する。

Excuse me はなかなか出てこないくせに、いたずらした子にたった一度"Excuse you"を使ったらあっという間に流行ってしまった。

教えてもいないのにOh, my god!やGo to hell! What a f××k!は連呼している。どこで覚えた。(たぶんネットゲーム)

私の真似もよくする。

自分では気づかなかったが、"No problem"が私の口癖らしい。

(ちなみに日本語の口癖は『それはおいといて』らしい。日本語勉強中の友人が黙々とカウントしたところ、1時間に平均3回使っているそうだ)

そんないいかげんな教師とわちゃわちゃした生徒なので、双方に、叱責というか罵り合いというかのボキャブラリーばかりが増えて行く。

教え子たちがGo to hell! Be nice to your friend!と楽しそうに怒鳴りあいながら道を歩いていた、と聞かされた時は頭を抱えた。

 

先日、「友達にインタビューをして、結果をまとめてミニ新聞を作る」という課題を与えた。

新聞の名前も自由に考えてよいと言うと、子どもたちは喜び勇んで色々とバカな名前を考えていたが、ある男子に「何にした?」と聞いたらCNNのキャスターのようなイントネーションで「エリンギ アンド ニューヨーク」と答えたのが、数日経った今も忘れられない。何というか、大人には真似できないタイプの馬鹿である。

 

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